こんにちは不動産のお父さんです。
不動産情報サイトを見ていると、未だに写真が2〜3点しか掲載されていなくて、しかも売却活動が長期化している物件を見かけます。
今の時代、掲載写真が2〜3しかない。室内写真はゼロ、外観だけという物件は売れないです。
本日は不動産を売却する際に、いかに室内写真が大切かという点について改めて解説したいと思います。
この記事の信頼性として、
わたくしこと不動産のお父さんは、10年以上大手不動産仲介会社に勤務。
退職するまでに関わった契約は1000件を超えています。
そんな、実践と実績を残してきた営業マンから、教科書的な事ではなく、
より実務目線でのリアルなアドバイスを行いますので、ご参考になればと思います。
早期売却・高値売却を目指すには写真充実は必須の時代

理由は3つありますのでそれぞれ説明しきたいと思います。
【ネットの普及により購入者の約80%がネットを経由する時代だから】
購入者の80%がインターネットからの物件情報をまず見てから問い合わせをする時代です。広告チラシなどのその他の情報からご購入に至るケースはもはや稀なケースです。
そして写真掲載数の少ない物件の事を購入見込み顧客がどう思うかというと、
「良いのかどうかよく分からない」なのです。よく分からないからひとまずこの物件は候補から保留しておこうという心理状況であって、その内、保留した物件の事自体を忘れているものです。
写真掲載数の(ここでいう写真掲載数とは、物件自体の情報です。稀に周辺施設などを掲載している物件がありますが、あまり意味は無いです)多さに比例して購入見込み顧客はその物件ページに長く滞在し、結果的にその物件に関するより多くの情報が頭の中にインプットされ、印象に残るのです。
もっと言うと、せっかくのアピールポイントがある物件なのに、写真掲載数が少ないものだから見込み顧客がアピールポイントを読むことなく、物件ページから離れてしまうという事が起きているのです。
写真掲載数が多い
= 物件の事をより詳しく紹介できている
= 購入見込み顧客がより長く物件ページに滞在し、結果的に印象に残る
という事です。
【コロナ禍で、より重要度が増している】
コロナ禍の状況において、遠隔で物件情報をより詳細に、鮮明に知るためのツールとしてネット環境、物件情報ページの充実にはより拍車がかかっています。中には、もはや内覧をせずに物件に申し込みをされる方もいらっしゃる状況です。
そのような状況にいち早く対応している法人では、室内写真だけではなく、もはやバーチャルで室内を疑似体験できるアプリも存在し、より室内状況の広告時透明化が必要な時代になっているのです。
【今後は移住が増える可能性もあるのでより一層重要度が増す】
コロナ禍において世界は激変しようとしています。企業のテレワーク化は今よりももっともっと推進され、働く場所を選ばない時代に突入しました。そのような社会をより実現させる通信技術として、5Gの導入は全国各地へ広がり、都心に集中している人口が地方へ分散される。
定住ではなく、季節ごとに移住を繰りかえす、遊牧民のような生活をする人が増えていく可能性が大いにあると考えています。「九州に住んでいるけど、夏場の避暑地として北海道の物件を買いたい。」とネットで物件情報を検索するのです。
そのような状況下においては、いちいち、購入検討顧客も良さそうな物件がある度に内覧の為に遠征するわけにはいきません。ネットに掲載されている、不動産情報のうち、より内容が充実しているものが自然と選択肢として選ばれ、もはや外観しか載っていないような物件には見向きもされなくなるのです。
最後に:〜物件を「見せる」から「魅せる」時代へ〜

「空家になっていて、見込み顧客が内覧しやすいのが良い。」
一昔前までは不動産業界もそのような風潮がありました。しかしここ最近で大きく状況は変わってきています。ただ物件情報を見せるのではなく、その物件に見合う家具を設置して、「より魅力的に魅せる」時代へ突入しようとしています。
これはホームステージングという手法で、物件をより魅力的に見せることで多くの購入希望者をひきつける事を目的とした物件販売手法です。
新築住宅建売、新築マンションの販売では当たり前に利用されている手法ですが、いよいよ中古住宅販売にも取り入れられています。物件ページを見ると、モデルハウスのように家具がきれいに配置され、写真掲載数はゆうに30枚はある。これが当たり前になってきます。
そのような物件のライバルとしてご自身の物件情報が外観写真2~3枚のみだとしたらいかがでしょうか?はっきり言って話しにならない。戦えない状況です。
今、この記事を読んでいる売主様、
ご自身の物件ページには写真は何枚掲載されていますか?もし外観しか載せていない。不動産営業マンにも問題ないと言われた。という状況であれば、それは大きな間違いです。不動産営業マンの問題ないという言葉は、安ければどうせ売れるという背景の裏返しです。勘違いしないで下さい。
より高く、売主様が満足できるよう努める営業マンは正直に、室内写真がいかに重要かを伝えるはずです。
今一度、ご自身の物件ページを確認してみましょう。
ご自宅売却に関するさらなるアドバイスについてはこちらの記事をご参考下さい。
売却依頼したけどなかなか売れない。